カントロフ リサイタル@ミューザ川崎
圧巻のカントロフのリサイタル!!
同じ会場で同じ座席で聴くシリーズ「夜ピアノ」の6コンサートなので、違いがはっきりわかる。
チャイコフスキーコンクール覇者として何度か来日しているけど、実はアップルミュージックで聴いてその素晴らしさに感激。初めて生で聴くのを楽しみにしていた。
なんと素晴らしいパフォーマンス!詩的で、鮮やかで、自然で、色彩的で、なめらかで、優雅で、パワフル。また若いのに、とてもそうは思えない制御されたもの。
音のバリエーションが半端ない。もやのような音、光の音、ベルベットのような音、イカズチのような音。そして全てが、なんの違和感もなく、何もかもが無理なく自然に流れるのは、超絶なテクニックのなせる技かと。ペダリングも凄い。もうピアノ遣いの魔術師。
物凄いプログラムなのに、21時の段階で、まだ一曲残っている。それが、バッハのシャコンヌ、ブラームス編曲版。ブゾーニ版は有名だが、これは聴いたことがない、左手のための曲。ラフマニノフのソナタの後なので、かなり消耗しているはずなのに…。
これが圧巻!会場が静まりかえって固唾を飲んで聴き入っているのがわかる。左手一本で一体何声を弾き分け歌いあげるのか。神々しささえ感じる。
腕が柔らかいのよね。しなりといい、アンコールのタブレットの譜めくりもしなってました。
アンコールはワーグナー「トリスタンとイゾルデ イゾルデ愛の死」のリスト編曲もの。最近こういった編曲ものよくコンサートで聴きます。
間違いなくこれからのピアノ界のトップを行く人。来てよかった。✨✨このプログラムをこのお値段で聴けるなんて!
「夜ピアノ」は、去年は藤田真央さんが入っていた。真央さん、セットでなければ買えないと思い、登録しましたが、良い企画です。前回はガルシアガルシア。この後、ガジェヴも入っている。💕
来週は、サントリーホールのキーシンです。発表会終わり、すっかりお楽しみモード^_^