大好きなピアニスト 務川慧悟さんのコンサートを聴きに、福島は国見にある観月台のホールに行きました。仙台から高速に乗り、車で50分くらい。
幸い、台風も遠ざかりつつある中、青空の下、小さいけれどなかなか趣のあるホール。チケットも事前にホールで電話で取り置きしてくださる。来なかった人がいたらどうするんだろう。無駄になってしまう。などと余計な心配。eプラスとかでも扱っていない。
プログラムもちょっと玄人好みでなかなかの重さ。「作曲家と死」がテーマとの事。
私の心配をよそに満席。
バッハのパルティータに始まり、最後の主和音をナポリととらえ、次のベートーベン「テンペスト」へ。本当は繋げて演奏したかったはず。遅れてきた方のため、一度袖へ。
そして後半はご本人が一番に弾きたかったとライナーノーツに書いてらしたショパンの「幻想ポロネーズ」。今年の春に聴いた藤田真央くんのコンサートもポロネーズだったな。幻想は特に素晴らしかった…✨
フォーレの「ノクターン」二曲と最後はプロコフィエフのソナタ2番!と力の入ったプログラム。務川さんといえばプロコフィエフというくらいこの方のプロコ好きです。フォーレのノクターンは、綺麗な耳馴染みの良い曲沢山あるのに、8番と13番。そしてベートーベンもプロコフィエフもとても理性的。
アンコールはラフマニノフとショパン。どこかでショパンは好き過ぎてショパンコンクールに逆に出られなかったと聞いたっけ。甘さの全くない遺作のノクターン。ただただ天国的な美しさ。多分あえて。
ピアノがベーゼンで、務川さんを何度も何度も仙台でも東京でも演奏を拝聴している身としましては、実は何やらピアノが弾きにくそうに見えましたが、気のせいかな…。ホールも響きのあまりないデッドなホールでした。
台風で前日の愛知から飛行機に乗り換え昨夜遅くになんとか到着されたとの事でしたが、もしかするとあまりリハーサルできなかったので、ピアノに慣れる時間がなかったのでは、などと勝手に心配してしまいました。もちろんそんな事、プロであるご本人は一言もおっしゃりませんが。
もっとも務川さんのこれ見よがしなところが全くない、端正で哲学的な演奏が妙にしっくり今回の重いテーマとも合っていましたが。それにしてもまだお若いのに「死」とは…。
ありがたいことにトークも最後にたっぷりあり、サイン会も大行列。トークで笑いも沢山とり、なんだか話が上手くなったなぁなどと、勝手に母のような気持ちでみておりました。
務川さんの編曲の「マ・メール・ロワ」のソロの楽譜を発見!買いましたとも。✨✨
天候不順の折、帰りの高速道路で、激しく前が見えないくらいの土砂降り。そのせいか、なんと対向車線とのガードレールに突っ込んだ事故車がカーブの先の追い越し車線に斜めにとまっており、追い越し車線にいた私は危うくぶつかりそうに。たまたま左の車線に車がいなかったのでハンドル切れましたが、恐怖でした。😱
ご本人はご無事で降りて電話中。それは良かったけど、できたら事故後二次被害を防ぐためにも、まずは発煙筒か三角表示板をすぐ置いて欲しかった。カーブの先だから見えないし。
三角表示板の重要性を再認識。私も車の積んである場所を再確認しなくてはと思いました。