以前からバロックの曲にペダルを用いることの是非の議論の折言われるのが、石造りの教会の広く高い空間でどう響いたかを想像すること。
もちろん、踏みすぎたり、上手くいかず迷うくらいなら使わない方が無難ですが、あまりパサパサの音になるのも寂しい。
ましてや当時は無かったピアノなのですから、オルガンの響きなどを想像して判断しないとならず、難しい。
バレンボイムの平均律など、かなりペダルが使われており、大聖堂を彷彿とさせられました。
今回フランクフルトの大聖堂を訪ねた折、たまたま礼拝が行われており、オルガンと聖歌の大聖堂の中での響きを聴くことができました!
それはそれは教会の高い天井、空間のすべてを満たす幅広い響きでした。
こちらはケルン大聖堂。
オルガンがずっと上の方にあります。どれだけ厚みと広がりのある響きが鳴ることか。
ロックコンサートの大音量で陶酔状態になるよう、布教のためにも、美しい響きやハーモニーに陶酔した事と思います。