考える練習
地区予選通り、東京までバッハコンクール全国決勝大会を受けに行った生徒さんから連絡あり、金銀銅のどれかには入ったらしいと。
おー、またこの方式なのですね。
お疲れ様。個人的にはもう金銀銅どれでも良いし、よく頑張ったと思います。
今回はコロナもあり、うちの教室からは、ただ1人だけの東京の全国大会参加。一緒に行ってくださったご家族の方もコロナ禍での移動大変でした。お疲れ様でございます。
他の生徒さん達はオンラインでの参加にしていました。そちらはまだ結果が来ない。
バッハのインヴェンションやシンフォニアは、その曲それぞれのアナリーゼを理解したうえで、たくさんの表現の仕方のチョイスがあります。もちろんコンクールで弾くわけで、プロのピアニストがコンサートやCDで弾くのとは訳が違いますが、それでも弾く人によって(指導の先生の考え方によっても)当然変わるもの。
彼がもともと持っていた原典版で、曲の中の基本的なアナリーゼをともに理解した上で、表現は出来るだけ本人のものを尊重しようと努めました。学習版もコピーして参考までに渡してありますが。テンポのずれや音の粒立ち、タッチの荒さなどはもちろん指摘しますが。あとは、意図が曖昧になり過ぎないよう気をつけたり。
でも、基本、どの生徒さんとも、レッスンでも、コンクールでも、私と同じように弾く事を強制しないようには気をつけています。
当たり前のことと思っていたら、以前他の地に転勤した生徒さんから、コンクールでは先生と全く同じように弾くようレッスンで真似の練習をさせられたと聴き、驚愕しました。^^; たしかに賞を取ることだけを考えたら、てっとり早いし、とくに小さいうちは真似ることで学ぶことの方が多くあると思います。習うより慣れろ的な。また、音楽の流れの持っていき方を学ぶときなど、一緒に弾くことは多々ありますが。
でもインヴェンションまで進んだら、全くの真似っこ、それはないよね。
生徒さんが物事を考えることや、たくさんの疑問点を質問することを躊躇しないようなレッスンをしたいと常々思ってはいます。
ただ、じつはあまり聞いてくる生徒さん多くない。学校ではどうか知らないけど、うちでは質問ウェルカムです。
双方向である事で私も生徒さんに沢山成長させてもらっています。