18th 9月
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轟千尋先生セミナー
轟千尋先生のセミナーに行きました。
きらきらシリーズなど、我々レスナーにとって使いやすいシリーズで有名な作曲家の先生です。コンクールの課題曲にもよく選ばれています。
ご自分で作曲された曲集の解説を演奏を交えてというのがメインですが、作曲家として、何をイメージし、どういう技を使って表現しようとするかということを詳しくお話。轟先生に限らず他の作品でも共通なことばかりです。
楽譜は記号での伝達。氷山が上だけ出ているように、本当は表現したいこと、伝えたいことがその下に沢山あるとのこと。
面白かったのが、だからと言って記号を沢山つければよいというものではないと。記号に頼ってはいけないというのが師匠の教えだそうです。例えば、クレッシェンドのマークをつけず、クレッシェンドを表現してもらえるように作曲したいと。
作曲家により違いはあるのでしょうが、そういう美学が作曲家とって一般的なら、我々のように楽譜を読み解き演奏したり教えたりする者にとっては、何も書いてないところは、さらに気をつけて楽譜の行間を読まねばならないということですね。ちょっとした変化を見落とさないようにしないと。
作曲家が自分の曲を解説しながら演奏してくれる機会はそうたくさんはありません。とても良い機会でした。