09th 9月
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ショパンとプレイエルのピアノ
ピアニスト、久元祐子先生の講座を聞きに行きました。
以前読んだ何冊かのご著書が面白く、セミナーで招んで欲しい講師の楽器店のアンケートに何度もリクエストしていました。そのせいかどうかはわかりませんが(^^;;、去年初めて来てくださり、今回は第2弾。
ショパンとプレイエルのピアノについて。
ショパンが愛したこのピアノ、ダンパーが割と柔らかく、シュパっと現代のピアノの様に音が止まらなかったそう。音のしっぽが歌の様にふわっとしていたそう。その為、薄くペダルを踏んだような状態に近いものだったそう。また、シングルエスケープメントのため、同音連打は素早くできない、ゆえに基本的に速くは弾きにくい。音も蓋の様な第二響板があるため、中で響き、例えばmoll の曲などが美しく鳴ったそうです。
これら特徴を踏まえていると、現代のピアノでの演奏する際のアプローチのヒント、考える材料になります、
また、装飾音の素数と、風や水など自然とのかかわり。静寂の意味。等々、多岐にわたる芸術的なお話が盛りだくさん。
なにより演奏が素晴らしく、音色がとても詩的で知的。また、言葉の選び方も詩的で知的でした。