19th 5月
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一子相伝
今日は、あまりの天気のよさに誘われて、思い立って秋田男鹿半島まで、旦那さんとドライブに。
途中、秋田市内で、七代 佐藤養助稲庭干饂飩を食べたのだけれど、そこには、大きく「一子相伝」の文字が。
「一子相伝」といえば、それはもう、私たちの世代には「北斗神拳」のこと。そもそもこの「一子相伝」という言葉を知ったのも、この作品。
そして、新緑の男鹿半島を回りながら、ふと思い出したのが、まだ10代半ばのモーツアルトが父に連れられてイタリア旅行に行った際、システィーナ礼拝堂でのみ演奏が許されていたという、最大で9声から成るという、門外不出の秘曲、「ミゼレーレ」を一度聴いただけで、楽譜に起こしてしまったという、有名なエピソード。(゚ー゚)
間違いなく父レオポルドは、それを予感していたでしょうし、ミケランジェロの天井画に響き渡ったであろう、秘曲「ミゼレーレ」、聴いたことないけど、一体どんな音楽だったのか。そしてそれ以降、「ミゼレーレ」は、どういう扱いになったのだろう。
7代目の養助さんは、父からどんな事を、どうやって教わるのだろうか。兄弟はいなかったのか、分家の争いはなかったのか、北斗の拳のように、ライバルはいなかったのか・・。
「一子相伝」とか、「門外不出」とか、自分には全く関係ないけど、ドラマチックで、想像力を刺激する言葉です。
そして 男鹿半島は、光の角度か、思いがけず、大変に美しかったです。 何より驚いたのが、もう半袖の初夏なのに、男鹿半島から海を隔てて遠くに見えた、鳥海山の日本海側に向けた背中が、真っ白だったこと。